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Kaory

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2009年から2011年、3回に分けて、
世界遺産 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路/フランス人の道を歩きました。
2019年5月、トゥイからのポルトガル人の道を歩きます。
Always look on the bright side of life!



ご訪問ありがとうございます!

カミーノの精神
何人にも門は開かれている。
病人にも健康な人にも。
カトリックにも異教徒にも。
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聖なる門は心美しき人にも悪しき人にも開かれている。
~ クレデンシアルより抜粋
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2009年度巡礼日記 #6 8月10日(月)

■パンプローナからぺルドン峠を越えて、プエンテ・ラ・レイナへ
23.5km

毎日きついけど、今日の行程もなかなかハードです。23.5km!
よし、7時に出発しよう!
気合を入れてフロントに行くと、またもや無人。
しまった、昨日学んだのに。
今日のフロントは朝の8時までクローズとのこと。
やばい。8時まで待っていたらまずいことになる。
みおじんと相談して、置手紙をすることにしました。
巡礼で少しでも早く出発したいこと、宿代と鍵はポストに入れておくこと、
それに謝罪とお礼を手紙に書いて、フロントのドアにはさみ、
ポストに厳重にちょっと多目のお金と鍵を包んで入れておきました。
申し訳ないけど、8時までは待てないよう。

予想外のタイムロス、さらに巡礼路までの道がわからなくかってしまった。
ご出勤と思われるおじさんをとっつかまえて、つたないスペイン語で道を尋ねます。
あっちだよ、と教えてもらったほうに歩いていって、また別の人に聞いてみると、方角が全然違うとのこと。えー!
親切なそのおじさんは、途中まで連れて行ってくれました。
ようやく正しい道まで来て、周りを見るとちらほらと巡礼たちが歩いています。
よし、今日も1日頑張るぞ!
気を取り直して歩き始めました。

パンプローナは大きな街なので、どこまで歩いてもまだまだパンプローナ。
今日は峠越えが待っています。しっかりお昼を用意しておかねば。
パン屋さんに寄って買出しをしなければ、とパンを物色すると、
チョコがかかったパンやら、甘そうなデニッシュ類のオンパレード。
アロンとアルヘンシアもパンを買いに来たけど、甘~いパンたちを見て買わずに出て行きました。
私たち? ええ 買いましたとも。チョコたっぷりのパンを☆

パン屋のちょっと先にカフェを発見。
こりゃ洒落込まないと。
(いつの間にかバルやカフェで朝食すること=「洒落込む」 と表現)
クロワッサンと、カフェ・コン・レッチェと、おいしそうなデニッシュを食べて、
重いザックを背負い込んで いざ出発!
おなかも満たされて、元気です。

街のはずれのほうにやってくると、広大な敷地に点在する建物が左手に見えてきます。
神の業オプス・デイが母体となっている、ナバラ大学です。
おおうっ、オプス・デイといえば、あの映画の!?
も、もしや学生のみなさんは太腿にあの痛々しいものを・・・?
・・・というのはないです。あれはあの映画の中での設定でしょう。
れっきとした名門大学なのです。
そういえば中谷さんのガイドブックには、ナバラ大学でもスタンプがもらえるって書いてあったっけ。
この広大な大学の中のどこでもらえるんだろうね?
そんなことを話しながら歩いていると、左手に各国語で書かれた看板が現れました。
スペイン語、英語、ドイツ語、中国語、フランス語もあったかな?
あらっ、日本語もあるじゃん!
スタンプを押しますよ、という表示だったので、巡礼の矢印に従って進んでいくと、立派な建物にたどり着きました。
中に入ると、威厳のある紳士がカウンターに座っています。
オラ、ブエノス・ディアス!と挨拶をして、クレデンシアルを差し出すと、
のんびりした動作で しーっかりスタンプを押してくれました。
ナバラ大学のスタンプは、シンプルなホタテ貝。
おじさんが力を込めて押してくれたので、とても鮮やかに押印されました。

お礼を言って、建物の写真を撮って、巡礼路に戻ります。
鉄道の上に架かる橋を渡り、1つ目のシスール・メノール村が見えてきました。
今のところ、ほぼすべての村は小高い丘にあって、
村に入るにはちょっとした坂を うんとこどっこいしょ と上りきらねばなりません。
ああ、平地って素晴らしい。平地万歳。関東平野に住むことを誇りに思おう。
丘に作ったのはきっと大昔の防衛の観点からなんでしょうが、慣れない私には堪えました。
シスール・メノールを歩いていると、左手にバルが見えてきました。
ここで水を買って、ついでにお化粧室も拝借。
みおじんと一息ついていると、前日知り合ったドイツ人女性コンビがやってきました。
グーテン・モルゲン!と挨拶すると、とっても嬉しそう。
J-WAVEでドイツ人DJのサッシャがいつも言ってたこの挨拶、覚えておいて役立ったよ、サッシャ!
ジャーマンレディたちは今から朝ごはんだそうで、激甘と思われるタルトのようなものを注文してました。
準備ができたので、私たちはお先に出発。
きっと後で追いついてくれるでしょう。
隣のバルを覗いてみると、フランス人のおだやかさん(これまた勝手に命名)がお食事中。
お互いに笑顔で手を振って、私たちは先発します。

シスール・メノールを通過したら、巡礼路はカラカラに乾いた麦畑の中を突き抜けます。
麦は収穫が終わっていて、あたり一面茶色い丘が広がります。
道の脇にはブルーベリーが植わっているけど、日陰を作ってくれる大きな木はほとんどない!
灼熱の乾燥地帯に突入です。
次のサリキエギ村までは6kmも離れていて、その間には家はほとんどないのに、
なぜか上半身裸のスペインのおっちゃんたちが、腰にタオルをぶらさげて歩いてきます。
それも、1人ではありません。 2人連れだったり、独行だったり。
水も持たずに、手ぶらで 何で歩いているんだろう!?
お散歩? お散歩にしては距離が長いし、ハードだぞ!
なんだかよくわからないけど、スペイン紳士たちは炎天下のお散歩がお好きなようです。

そんな話をしながら歩いていると、前方を歩くおっちゃんに追いつきました。
おっちゃん、やっぱり手ぶらです。
ゆっくりトコトコ歩いているな、と後姿を眺めていると、不意に道端に生えるブルーベリーに手を伸ばした。
で、ブルーベリーを食べた!!
これにはみおじんと噴き出しそうになりました。
彼の名は ブルー・ベリ夫。
散歩をしながらブルーベリーをつまみ食いするのが大好きなナバラのじいちゃんである。
ブルー・ベリ夫、ブルーベリーを食べながら歩いていると おもむろに携帯電話で話し始めた!
ええええええ? 予想もしていなかったハイカラな行動に度肝を抜かれたよ!
ペラペラと電話するベリ夫を追い抜き、進みます。
ブルー・ベリ夫、今日の1つめのアトラクションでした。
なんだか今日はアトラクションがたくさん待ち受けている予感!

ベリ夫に勝手に別れを告げ、一本道を歩いていると、大きなポプラの木が日陰を作っています。
ベンチもあるので、ちょっと休憩。
丘の向こうに見える、廃屋となったロマネスク様式の教会を眺めながら
水分補給して一息ついていると、麦畑の中から突然シュッとした美しい青年巡礼が現れた!
え!? どこから来たの!?
なんだかよくわからないけど、とにかく オラ!とご挨拶。
青年は微笑みながら、先を歩いて行きました。
一つに結った長い髪には、一枚の羽が挿してあってとってもオシャレ。
今回の巡礼の中で一番の爽やかボーイでした。そして一番の謎。

麦の大地を通り抜けると、山の麓に近づいてきました。
足元を黄色い蝶々がまるで先導するみたいに飛び交います。
蝶々に導かれるなんて、これからメルヘンの世界に行くみたいだねぇ~。
なんて話しながら森の中に入りました。
森の入口は木々でできた秘密の抜け道のようになっていて、ますますテンションが上がります。
秘密の花園があったりして。
そんなことを言いながら通り抜けると、そこは広―いひまわり畑でした!
わーっ、またアトラクション! まさかこんなところでひまわりに会えるなんて!
大興奮で写真を撮りまくりです。
このひまわり畑には、地元の小学生ぐらいの男の子たちが4~5人いました。
みんな自転車でやってきたようで、カメラを持ってきてます。
男の子たちもひまわりの写真が撮りたくて、チャリンコこいで来たんだね。
なんだかとってもかわいらしかったです。
チノ(中国人)?と話してるのが聞こえたので、ハポネッサ!と名乗りました。
バイバーイと挨拶し、森の中を進みます。

すると今度は、普通のTシャツに普通のジーンズ、
普通のスニーカーに普通のリュックをしょった普通の青年が向かいから歩いてきました。
オラー!と挨拶を交わしたけど、なんでこんな森の中に普通の学生さんらしき人が?
近くには村も家もなさそうなのに・・・謎。
不思議に思っていると、お次は茂みからリュックをしょったおじいちゃんが出現。
私たちを見て、おいでおいでと手招きしてます。
呼ばれてるなら行ってみよう。おじいのところへ行ってみました。
おじいは近くの木から何かをもぎ取り、1コずつ渡してくれました。
わ!プラム! 野生のプラムだ!
おじいとみおじんと3人で、もぐもぐプラムにかじりつくと、とっても甘酸っぱくて爽やか!
おいしいね、おいしいね、と日本語で喜ぶと、おじいも「そうじゃろう」というように頷いてます。
喉が渇いていたところに、ヤコブ様が現れて思わぬご褒美をくれました。
おじいにお礼を言って、笑顔で別れました。
これまた今日のアトラクション、すももをくれる すも爺でした。

前方に立ちはだかる山の稜線には、たくさんの風車がぐるぐると回っています。
はるか彼方に見えた風車も、だんだんと大きくなってきました。
ナバラは風が強く、風力発電に力を入れてるんだそう。
静かなサリキエギ村を通過して、上りが続くと風車の音も大きくなってきます。
日差しが強くなってきたけど、乾いた風が吹き抜けるので、とっても爽やか!
ちょっとずつ休憩をしながら、峠を目指します。
途中でベンチを見つけて、ちょうどお昼時なのでごはんタイムです。

朝のうちに用意しておいたチョコパンを食べていると、なにやら賑やかな一団がやってきました。
スペイン人たちに混じって、ヒョロリと背の高い青年はベルギー人ですって。
彼はなんと、7月10日にスイスを出発してサンティアゴを目指している超人でした。
スイスでは巡礼なんぞほとんど見かけることがなく、寂しい思いをしたそうです。
そりゃそうだ!
スペインに入ると、たくさんの巡礼仲間たちがいて、ベルギー青年大興奮!
「It’s time to talk!」と 目をキラキラさせて言います。
チョコパンにむさぼりつく私たちのところにもやってきて、一気にまくし立てるように話し込みます。
ねえねえ、一緒に歩いているスペイン人たちが先に行っちゃうよ?
ベルギーくんはそんなことお構いなしで、日本人と話し込むのに一生懸命です。
よっぽど寂しかったんだね、思う存分話すといいよ。

お昼を食べて、また上り始めると後方からジャーマン・レディたちがやってきました。
追いつかれた頃には頂上のすぐ手前、
すぐそこにはペルドン峠のシンボルである巡礼のモニュメントが見えます。
さあ あと一息! 上りきると、先に到着している巡礼たちがへばっていました。
ペルドン峠の強風はものすごく、あご紐をつけていなかったら私の帽子なんか一瞬で飛ばされます。
気持ちのいい風に吹かれながら、峠越えの記念撮影をパチリ。
本格的な山登りに比べればきっと序の口なのだろうけど、
でも上りきった達成感ってきっとこれなんだろうな、と登山の醍醐味を味わいました。

ぺルドン峠には真っ赤なワゴンカーの移動カフェがあって、
私は冷えたお水を買って、その場でほとんど飲み干してしまいました。
パンプローナを出てからはずっと乾燥地帯で、強風が吹いていたから涼しく感じたものの、灼熱の世界に入っています。
昨日までは森の中を歩いたりしていたのに、スペインって土地によって気候が全然違うんだな、と身をもって実感です。
移動カフェのおっちゃん、ワンコ連れでした。
この暑い国で、ハスキー。極北の犬が、灼熱の国に。辛かろう。
しばしワンコと戯れて、とっても和みました。
ああ、ワンコ大好き。

一休憩したら今度は峠を下ります。
乾ききった砂利の道、滑らないように気をつけて!
峠を下りながらも、アップダウンは続きます。
収穫後の麦畑の丘をうんうん進むと、次のウテルガ村が見えてきました。
アルベルゲの前に来ると、巡礼たちのザックがきれいに並んでます。
先着のみんながお昼ごはんを食べてるぞ。
私たちもザックを置いて、休憩することにしました。
アルヘンシアやアロン、ひかりくんと韓国トリオ、ほかにも馴染みの巡礼たちがおいしそうにごはんを食べていました。
巡礼路にあるバルでは、巡礼者のための定食が用意されていることが多いです。
前菜とメインを選んで、あとデザートがついてくるかんじ。
けっこうガッツリ食べられます。
私とみおじんはランチをしっかり食べるほどの食欲がわかず、
もはや定番となったスモ・デ・ナランハを飲むぐらいだったのだけれど、
ほかの巡礼たちは 毎食きちんと食べていました。
巡礼メニュー以外にも、スペインでは本日の定食、メヌー・デル・ディアというものがあります。
これも二皿とデザートがついて、だいたい8ユーロ前後だったかな?
食べたいものが決まらなかったりしたときにありがたいです。

ウテルガでしばし休憩して、元気をチャージしたら出発です。
今日も元気にガシガシ歩く私と、後方を歩くみおじん。
みおじん、ついに踵にできていたマメがつぶれてしまいました。
みおじんのサレワの靴、履きならしが足りなかったようです。
1歩1歩がとてもつらそう。
次のムルサバル村までなんとかたどり着いたので、みおじんにはベンチに座っていてもらって、
私は村のファルマルシア(薬局)を探しに行きました。

それにしても人の気配がまったくないムルサバル。
バルを見つけて、ファルマルシアはどこ?と聞くと、
バルのおばさんがだるそうにタバコを吸いながら途中まで連れて行ってくれました。
お礼を言って教えてもらったほうに行ってみると、しっかりシエスタ中でした。
あああああ、シエスタ!
スペイン人よ、暑くて働いてなんかいられないのはわかるけど・・・。
仕方なく戻ると、途中でドイツ人のザキヤマ(あごが見事に割れているので、勝手に命名)たちがやってきました。
友達が怪我しちゃって、もし絆創膏を持ってたら1枚もらえないかな?と頼むと、
そりゃ大変だね、と快く分けてくれました。
ザキヤマとその友、どうもありがとう!!
またあとでねー、と別れて みおじんの待つところへ戻ると、みおじんが向こうからヒョコヒョコ歩いて来ました。
サレワは取り合えずザックにくくりつけて、持参しているビルケンシュトックのサンダルで歩くとのこと。
踵がスレないからかなりラクなんですって。
それならよかった、とりあえずサンダル歩行で頑張ろう!

ムルサバルを過ぎて、またしばらく歩くと、次の村が見えてきました。
ぺルドン峠のカフェのおっちゃんに 「プエンテ・ラ・レイナはどこ?」と聞いたとき、
おっちゃんは遠くに見えたウテルガを指差して、「あのウテルガの、向こうの向こうだよ」と言ってました。
と言うことは、そろそろプエンテ・ラ・レイナじゃない?
暑さでバテバテだけど、奮起して進みます。
村への入口は例によって急勾配の坂です。
早く辿り着きたい一心で、リズミカルにわしわし上り切りました。
やったー、到着。 ん?でもなんかおかしいぞ???
プエンテ・ラ・レイナは私たちが歩いてきた「フランス人の道」や、
サラゴサ方面からの「アラゴンの道」が1つになる巡礼路の重要地点。
なのに、村が静かすぎるし、巡礼の姿もない。
もしかしてもしかしたら、ここはまだプエンテ・ラ・レイナじゃない!?
嫌な予感は的中、1つ手前のオーバノス村でした。
この事実を知ったときのみおじん、絶望の表情でした。
ほらほら、気を取り直して頑張ろう!
私はわりとすんなり立ち直ったのだけど、みおじんの落胆ぶりはすごかった。
歩いていて突然、その場にひっくり返りました。
本人も何が起こったのかわからない様子。
ポカーンとしていると、近くを歩いていた女の子に起こしてもらいました。

次の村こそプエンテ・ラ・レイナのはず。
励ましあいながら巡礼路を進みます。
みおじんを助けてくれた女の子は、アメリカから巡礼にやってきて、今日が巡礼初日。
パンプローナ出発だそうです。
メガネにドレッドロックという、個性的な女の子。名前が難しくて忘れてしまった。
3人一緒におしゃべりしながら歩きました。
話していると時間が経つのが早いね、黙々と歩くよりもラクな気分で進みました。
オーバノスから2~3km歩くと、民家がチラホラしてきて、ついに街の入口に到着!
ああ、長かった。ようやく今日の目的地、プエンテ・ラ・レイナにやってきました。
街の一番手前に設備のよさそうなアルベルゲがありました。
アメリカ姉ちゃんは後からやってくる相棒を待って、たぶんこのアルベルゲに泊まるんですって。
私たちは他も見てみるから、とりあえずここで別れました。
アルベルゲの玄関先では、ひかりくんと韓国トリオが階段に腰掛けて休んでいました。
このアルベルゲ、併設のオテルが運営しているそうで、すごくキレイだとか。
でもなぜか2段ベッドに梯子が付いてないから、上のベッドに上がるのが大変!と笑いながら言ってました。
うー 自力で上に上がれと言われると、今日の筋肉疲労具合からすると非常にキビシイ。
今日もやっぱりオスタル泊を希望します・・・根性ナシ巡礼です。
今夜は韓国のラーメンを作って食べるんだ、と4人はうれしそうに言ってました。
韓国ラーメンが売ってるんだよ、とは言ってたけど スペインの片田舎のこの小さな街で売ってるの???
どうも信じられん でもちょっと羨ましい。おいしいもんね、韓国のラーメン。
私は辛ラーメンよりも、安城湯麺というのが好きです。

根性ナシの私たち、オスタル探しを開始です。
ひかりくんたちのアルベルゲを経営しているこのオテル、オテル・ハクエは中谷さんの本によると、
巡礼にとても優しいオテルと紹介されています。
宿泊料を聞くと、きれいなホテルにしてはかなり安いお値段!
もういいや、ここにしちゃえ!!
受付のおねえさんもとっても親切だし、即決してしまいました。
あー今日も贅沢巡礼者です。

部屋に入ると、とってもかわいらしくてステキ!!
ただ、ハエが1匹迷い込んで、私らの服に寄ってきて参りました。
わかってますよ、この大汗かいた服が臭いことなど・・・。
こうなったら一刻も早くお風呂でサッパリして、お洗濯です。
ありがたいことに立派なバスタブがついていたので、お湯をたっぷり張って疲れを取りました。
湯船に浸かるお風呂の文化って、どうして全世界にないのかな?
ちゃちゃっとシャワーで終えちゃうのが普通の国には、私は住めん。
(いや、住んでしまえば1年ぐらいホホイと住めたけど。でもやっぱり湯船がないと!!)
ということで、お湯で温まる幸せを噛み締めて、しっかり洗濯して、
おなかを満たすために街へ繰り出します。
私たちが泊まったところは、プエンテ・ラ・レイナの端っこだったので、
ごはんを食べるにも何か買うにも、中心地までちょっと歩きます。
外に出ると、そこには有名な 巡礼者の像がありました。
ここからすべてのカミーノは1つとなる、ということが書いてあります。
すでに触れたように、
巡礼路は「フランス人の道」や「アラゴンの道」などいくつかのルートがあります。
プエンテ・ラ・レイナでそのルートが1つとなり、ここからサンティアゴまでは1本道です。
記念撮影をして、街へ向かいました。

とりあえずみおじんが絆創膏を買うのにファルマルシアに行かないと。
街でキョロキョロしていると、前からエミリオ・ラモン・セルヒオの3人組が手を振りながらやってきました。
3人は今日、ここプエンテ・ラ・レイナで巡礼を切り上げるそうです。
1人が膝を痛めてしまって、もう歩けないんですって。
明日、バレンシアに帰るとのこと。
そっか、残念だね。じゃあ記念に写真を撮ろう!
通りすがりのおじさんにシャッターをお願いして、みんなでアドレス交換をしました。
3人とも日本に興味があって、日本に旅行に行くのが夢なんですって。
で、相撲を見たいんですって。
「アサショーリュー!」と嬉しそうに言ってました。詳しいな。
これからも連絡取ろうね、またいつか会おう!
そう約束して、名残惜しいけど別れました。
3人とも、巡礼お疲れ様でした。バレンシアまで気をつけて。
遠足はおうちに着くまでが遠足です!
巡礼もおうちに着くまでが巡礼です!たぶん。

バレンシア3人組と話し込んでいるうちに、ファルマルシアが閉店。ちーん。
もしかしたら、スーパーとかはまだやってて、そんで絆創膏売ってるかもよ!
地元のおっちゃんをとっつかまえて、スーパーマーケットの場所を教えてもらいました。
急いで向かうと、ちょうど最後のお客が出てきて、同時に閉店したところ。
あああああああ。
仕方ない、今日は諦めるしかない。オテルの受付で絆創膏を分けてもらおう。
しょぼくれながら、夜ごはんを食べに行きます。

途中で巡礼向けのお店がまだ営業中だったので、入ってみました。
脚の疲れやら体調不良やらに効きそうな 何かアロマオイルみたいなもの?が売ってたので、
みおじん 購入してみることに。
ついでに子供向けのシールを見つけて、大量に買い込んでました。さすがみお。
一通り買い揃えていちばん賑やかな通りに戻ると、
外の席にいつものみんなが座ってます。
ミラノさんやアメリカ姉ちゃんたち、なにやら大人数で話し込んでました。
私たちもここのバルで食べようか。

バルのカウンターにはたくさんのおかずがならんでいて、
ここから6品(7品だったかな?)を選ぶという定食があったので それを注文。
トルティージャやら、マッシュルームやら、ピメントス(ピーマン)やら、
悩みながらも食べたいおかずを選びました。
さらに!私が世界でもっとも好きなスープ、ガスパチョ発見!!
狂喜乱舞でオーダーしましたぞ!!
ガスパチョはもともと南のアンダルシアのスープなので、
北のナバラで飲めるかなーと期待してなかった分、出会えた喜びはすさまじかったです。
大はしゃぎでペロッと完食しました。全部おいしかった!!

バルにやってくる巡礼たちは、ほとんど知ってる顔ぶれたち。
名前を知らなくても、まだ話したことがなくても、
みんな笑顔で 「オラ!今日もお疲れ様!」といったかんじです。
あっちこっちでよく一緒になるミラノさん、
「明日も朝早く出るぞ、5時に出発するから わかったね?」と言ってました。
「ええっ、本気!?」と聞くと、大笑いしながら「もちろーん、遅れないでね」ですって。
ミラノさん、おちゃめだなー。でも冗談でなく本当に5時に出発してそう。
いつもマイペースで歩くミラノさんなのです。
アメリカ姉ちゃんもかなりリラックスしていて、
「こうやってみんなといろんな話をしたりできて、ほんとに来てよかった!」と言ってました。
当初は、歩くのだったら地元アメリカにもヨセミテとかあるし・・・と悩んだらしいのですが、
カミーノを歩けばヨセミテ以上にスピリチュアルな何かを考えたり感じたりできる、
と思ってやってきたんですって。
よかったね、スペインまで来て。

ヨセミテもスピリチュアルなものを感じられそうだよなーと思うけど、
アメリカ姉ちゃん的には 宗教的な何かを求めた結果の選択だったようです。
私は神様の存在とかはよくわかりません。
小さい頃からおじいちゃんに連れられてお寺に行ったり、仏教行事に慣れ親しんだり、
仏教の入門書を読んで「なるほど!」と納得したり、
その教えが「それが私の考えの根本に確かに流れている」と思っていたり、
そういうものである と小さい頃から受容しているので、
仏様の存在はなんとなくあると感じています。
でも、宗教は違っても その呼び名やかたちが違っても、
「something great」は確実に存在すると思っています。
それはヨセミテの大自然であったり、
日本のお寺であったり、または神社であったり、
スペインの巡礼路で出会うものであったり、1つのものとは言い切れないと思います。
(いくつかの宗教の教えには当てはまらない考えですが、私はそう思うのです)
なので、本来はキリスト教徒のための道であれど、
どんな信条を持つ人でも、何かを得る機会は平等に与えられていて、
それを受け入れてくれるカミーノはやはりsomething greatであると思います。

なんだか 何を言ってるのかわからなくなってしまった。

ということで(どういうことで?)、アメリカ姉ちゃんはカミーノに来てよかったと言い、
私たちもやっぱり来てよかったな と改めて思ったのでした。
むりやりまとめた感、あり。

おいしいごはんをおなかいっぱい食べて、仲間たちとおしゃべりをして、
今日も夜が更けていきます。
明日はエステージャまでの22kmほど。
今回の巡礼も折り返し地点、残りの半分も頑張って歩こう!
美しい夕焼けの中をオテルまで歩きながら、
「あっ、バルでスタンプもらうのを忘れた!」と大騒ぎしてUターンし、
しっかり押印してもらって撤収しました。
おやすみなさい。


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